【書評】<第4回>「生と死から学ぶ―デス・スタディーズ入門 」鈴木康明

デス・スタディーズ、死生学、といえば、最近はイェール大学の講義を基にした『「死」とは何か』が最近話題になっているが、僕にとって死生学の本と言えば大学生の頃取った講義で使われた、この『生と死から学ぶーデス・スタディーズ入門』(以下、「生と死…

【アニメ評】<第1回>「かくしごと」久米田康治 原作

アマゾンプライムとは、なかなか便利なものである。気が付いたらプライム会員にされていて「一体これはどうしたことか」と当時は思ったものだが、あえた退会をするほどのものでもなく、むしろ今となっては入ってよかったとさえ思っている。それは、無料(会…

【書評】<第3回>「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」七月隆文

大人になったらかからないものと思い込んでいた虫垂炎に社会人になってからかかってしまった時、会社の同僚が差し入れてくれた本のうちの一冊がこの「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」だ。福士蒼汰の主演で映画化もされているので、映画のほうになじみ…

【書評】<第2回>「夜は短し歩けよ乙女」森見登美彦

この本は大学生男子諸氏にとっては毒物のようなものだ。 大変面白い。老若男女誰にとっても面白いが、特に大学生男子が読むと道を誤る危険性があるほどの面白さだ。 私は「夜は短し歩けよ乙女」をきっかけに森見ワールドにどっぷりつかることになったわけな…

【書評】<第1回>「シアター!」有川ひろ

さて。「書評」と銘打ってみたものの、その実態は自分の好きな作品をお薦めしたいというだけである。今回紹介するのは有川ひろの「シアター!」シリーズだ。 有川ひろの作品は文章が軽妙で大変読みやすく、その点ではライトノベル的だともいえる。一般的なラ…